霧降高原から女峰山

中禅寺湖

登山靴が直ったので、山に行ってきました。

今回は、日光女峰山。標高2483メートル、標高差も1000メートルくらいあるので、それなりのハイキングです。コースタイムは6-7時間と見積もっていました。(なお冒頭の写真は、6月に観光で日光東照宮に行った時に撮影した中禅寺湖と男体山です)

メンバーはBAC一人の単独行。単独行というのは有事の対応方法が制限されるため、リスクが高くなります。これまでもあまり経験がありません。筑波山を除けば、日光の男体山、女峰山、丹沢の塔ノ岳、檜洞丸に行ったことがあるくらい。また、一人で山に登るのはとても心細いものです。7月に奥久慈の男体山を体慣らしに歩いた時も、茂みの中からがさごそと音がしてかなり吃驚しました。熊が出てもおかしくないですからね。今回は熊鈴も持っていくことにしました。単独行をする理由は、自分に喝を入れる意味合いもあります。過去、一人で登りにいった時はいずれも思うところがあってのことでした。実は、これからは足繁く単独行をしようと思っています。その手始めの山行として臨んだ今回、まともに登山をするのは4年前の鳳凰三山以来であり、復帰戦でもありました。



登山の記録についてはヤマレコに残すこととして、ここには単独行をしながら思ったことなどを記しておきたいと思います。

前夜に車で霧降高原の駐車場まで行き車中泊。天気は良好で、満天の星空も久しぶりでした。
朝、まだ暗いうちに起きて準備し、空が明るみだした4:50くらいに出発。霧降高原には以前はスキー場もあったようですが、それは閉じて夏場のみの行楽地になったようです。散策路と階段が整備されていて、はじめはそこをひたすら登りました。スキー場跡の最上部に着く頃には朝日が昇ってきました。

赤みを帯びた日の光を背に受けて、見晴らしのよい尾根の朝露に濡れる笹原をかきわけてを歩くのは清々しいものです。樹林の少ない緩やかな斜面のところどころに黄色い花が咲いているのが目に留まります。このあたりにある大真名子山、帝釈山、女峰山は、火山の噴火でできた溶岩の隆起が徐々に削られて、結果的に独立の峰となったものだそうです。なるほど、霞みのかかった長い裾野の山並と緩やかに蛇行しながら浅く削られた谷筋を眺めていると、比較的若い山であることが察せられます。若いとはいっても、人には経験できない長い年月であり、その流れの一瞬に立っていることを全身で感じます。

歩き出して1時間足らずでしたが、来てよかったと思いました。

先に、単独行をするのは自分に喝を入れる意味合いがあると書きました。どういうことかというと、日常において会社勤めをしていると、自分がさぼれば誰かが肩代わりし、ミスをすれば誰かが尻拭いをしてくれます。それはお互い様でもありよいところもあるのですが、ともすれば状況に甘んじてしまいがちです。一方、単独行ではそうはいきません。天候にしろ何にしろあらゆる運不運に遭遇しますが、その対応はすべて自分でこなさなければなりません。また、自ずと自分自身に関して自覚的にさせられます。というのは、日常では規定のルールに従わせたり周りの人との関係の中でバランスをとって生活していますが、山で一人歩きをしている時は独りでバランスをとる必要があるからです。休憩の取り方、歩くペース、栄養補給・・・。

今回の山行はそんな喝を入れたいという期待に余すことなく応えてくれました。
休憩でのんびりしすぎたため気持ちも急いていた9:40くらいの時刻、道が平坦であったこともあり軽快な速度で歩いていたところ、足下に注意していた視線を正面にふっと上げた瞬間、登山道を覆うように伸びた木の枝に左目の辺りを強打しました。激痛が走ったので手で押さえると、血がぽたぽたと滴ります。成人してからは流血するような怪我をしたことはなかったので、かなり動揺しました。慌ててザックからタオルを取り出し傷を押さえると血が滲みます。片手でザックの中を更に漁り、救急箱からガーゼを取り出し消毒薬を浸します。それを目に当てて、三角巾で強く縛りました。とりあえずタバコを一服して気持ちを鎮めながら、ぶつけた木の枝を観察しました。木の枝からは小枝が分かれて先が折れて尖っており、どうやらそこが刺さったようです。歩いている時は全く視界に入っていませんでした。視野を広くとって歩くには速すぎであったと後悔しましたが、後の祭り。

傷がどうなっているのか気になるので、恐る恐るガーゼを外してiPod touchを手鏡の代わりに映してみました。下瞼に1センチ幅程度の傷が開いていましたが、眼球は無事のようで一安心です。しかしながらしばらく傷口は押さえる必要がありそうなので再び三角巾で縛り、下山の身支度を整えました。当然ですが、片目だと遠近感がつかめないので登山道を下るのは一苦労です。持っていたストックが役に立ちました。なんとか13:35に無事下山。

その後の経過ですが、片目では車の運転ができないので絆創膏に貼り換えて帰宅。お盆休みで近くの病院はどこもやっていなかったため、日立市の病院で受診。縫うべきか悩むところとの所見でしたが、軟膏を塗って抗生物質を服用することで済ませることにしました。

カテゴリ:



トラックバック(0)

トラックバックURL: http://bac.pose.jp/mt/mt-tb.cgi/158

コメントする

2013年9月

1 2 3 4 5 6 7
8 9 10 11 12 13 14
15 16 17 18 19 20 21
22 23 24 25 26 27 28
29 30          

Archives

  • 過去blog;偶然を廃棄せよ!
  • コータのblog;Kota's tomato salad

Counter

  • 購読する このブログを購読