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ぶらんこ乗り

久しぶりに近くのデニーズで夕飯を食べることにする。
トマトとオリーブのスパゲティを注文し、黙々と平らげる。
砂糖入り赤いハーブティーを一口含み、ゆっくりと飲み込んでから、一息ついた。

向かいの席では、カップルがストローの袋を飛ばしあって戯れている。
私はカバンから読みかけの小説を取り出し、ページを開いた。
buranko

物語は、高校生の女の子が、いまはいないの弟のノートを発見するところから始まる。おはなしをつくることが大好きだった頭のいい弟は、小学生の頃から洞察に富んだユーモラスなおはなしをノートに書き綴っていた。
そのおはなしのひとつから一部を抜粋すると・・・

「わたしたちはずっと手をにぎってることはできませんのね」
「ぶらんこのりだからな」
だんなさんはからだをしならせながらいった。
「ずっとゆれているのがうんめいさ。けどどうだい、すこしだけでもこうして」
と手をにぎり、またはなれながら、
「おたがいにいのちがけで手をつなげるのは、ほかでもない、すてきなこととおもうんだよ」


他人には見えないものを観て、どこかに繋がっていることに必死だった弟。でも・・・

今の私にはわかる。弟はあのとき、どこか知らないところから来る引力を、全身で受け止めていたんだってことが。そしてそれが、動物のふるえに変わることはなかった。つくりばなしにも、なりはしなかった。
弟はただ毅然として、しずかに痩せていったんだ。
何かをこころに決めつつあるように、私の目にはうつっていた。

切なさはなくならないけれど、それでも僕らはみんなどこかでつながっている。それがわかれば、きっと何処からだって戻ってこれるはず。。。
願わくば全ての人がそのつながりを信じられればよいなぁと思う。。。


ということをぼんやりと想った一冊だった。

コメント (2)

しょう:

「ぶらんこ乗り」大好きです

望むものもそうでないものも、本当は全て自分とつながっている
おおきなおおきな輪のなかで、私たちは欠片にすぎないのかもしれないけれど。。。
そうですね、切なさはなくなりはしないけれど、
見るもの触れるもの感じるものにちゃんと立ち止まっていきたいなぁ、と思います
そして、つながっているためにこちらから手を伸ばす勇気も。。。

BAC:

しょうさん
久しぶりのコメント、ありがとうございます^^

「手を伸ばす勇気」・・・それは自分が救いを求める手なのか、それとも差し伸べる手なのか・・・
目の見えないもの同士が手を取り合ったら穴に落ちちゃうよ、という想いが閃いて、胸にずしりときました。
勇気だけではなく、智慧と力もほしいなぁ。。。

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