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三つ子の魂

昔々のこと。
4歳か、5歳くらいだったかなぁ。

近所の幼馴染で、なんとなく、ささいな意地悪をする男の子がいた。
とりたてて、暴力を振るわれるというようなことや、集団で仲間はずれに
されるということがあったのではないのだけれど、ボクはすこしずつストレスを
溜め込んでいた。

それで、ボクは決意した。ガツンとやってやるぞ、と。


ある日、その子はいつものように、ただ遊びの誘いに我が家の玄関先まで
やってきた。そのことを母がボクに告げる。

ボクは部屋に戻り、あるものをポケットに忍ばせる。
そして、どきどきしながら、幼馴染が待っている玄関先に、顔を出した。
幼馴染はボクの決意などいざ知らず、にこやかにボクを迎えてくれた。

しばらく、間があっただろうか。

ボクは前触れもなく、ポカリ!とおもちゃの木のトンカチで、その子の頭をたたいた。


その子にはなんのことやら、さっぱりわからなかったことだろう。
ウェーンと泣きながら、家に帰っていった。

ボクは、部屋に戻って、トンカチを片付けた。


しばらくして、ボクにはふつふつと罪悪感がこみ上げてきた。

ボクは、ひとり、重苦しい気持ちで、その子の家に向かった。
その子の家の玄関先には、その子のおばあちゃんがいて、庭の掃除をしていた。
ボクはもじもじしながら、おばあちゃんに近づいていった。

ボクが何も言えずにいると、おばあちゃんは、
「なにがあったの?そういうことしちゃ駄目でしょ?」
とやさしくたしなめた。

ボクは一言、「ごめんなさい」と言うと、そそくさと家に駆け戻った。


その後のことはよく憶えていないけれど、またいつものように遊ぶようになった
ことは確かだ。

まあ、昔の記憶なので、書いたこともどこまで正確かは自分でもよくわからない
けれど、印象には残っている事件であった。