about "BAC"

come with me !

RSS feed etc.

偶然を廃棄せよ!

log in

Creative Commons License

« ふう | メイン | 不幸の始まり »

フーガの感想

サイドバーにある「愛をめぐる奇妙な告白のためのフーガ」
一気に読んだ。傑作だと思う。
ファンタジーノベル大賞を受賞したとの事だけれど、
別にファンタジーだとは感じない。
舞台は日本。
現代の世の中をちょっと視点を変えればごく普通の風景の
ように思われる。
本文中にもあったけれど、人は自分の都合のよいように
世界を眺めるものだから。

全体を通して伝わってくるのは、作者の痛みを伴った魂の叫び。
表紙のカバーから透けて見える無数の傷が暗示する。
「人の魂の形を愛しなさい」
短いフレーズで区切られた言葉の洪水(p170-171と最終章)は
鬼気迫るものがある(私的には最終章の言葉はなじみにくかったケド)。
感情を取り戻した「私」。それが再び失われないことを祈るばかりだ。

自分は感傷ではない本当の愛からあふれる涙を流したことも
なければ、流されたこともない(知らないだけかも)。
果たして、そのような日がくるのだろうか。
まずは止まっている時間を動かすことから始めなければならない、
そう思った。

追記
このブログも「告白」とまではいかないまでも、「愛をめぐる奇妙な
つぶやき」くらいのつもりで書いているので、奇妙な偶然がもたらした
よい読書体験だった。
感動まで廃棄する必要は全くなし!

琴音さんは一流の作家として世に認められると思う方、
↓クリックお願いします!
blog ranking