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売り上げ

先日、「ボブ&キャサリン書房」で初売り上げがありました。
お買い上げ下さった方、ありがとうございます。
別に売れたからといってどうなるわけでもないのだけれど、
ちょっぴり感動を覚えました。

ちなみに売り上げを記録した本は
「こころ」夏目漱石/著
「今昔物語」福永武彦/訳
「孤高の人 上巻」新田次郎/著
の3冊です。

なかなか、渋い趣味の方ですね。

「こころ」といえば、大学時代の研究室でお世話になった
助教授のオススメの一冊でした。
このM先生は昔は純文学愛好青年だったらしく、飲むとときどき
そのことを熱く語っていました。
私自身は「こころ」の内容の詳細をはっきりとは憶えていませんが、
たしか「罪(業)」を主題にした作品であるはずです。

若かりし頃のM先生、「こころ」を読んで何を感じたのだろう。
M先生は第一印象からして我が強そうで、体が大きいからか
明治時代の一徹で精悍な男性を彷彿とさせるところがあります。
また、チョビヒゲをたくわえているあたりは夏目漱石に似ていなく
もないのですが、漱石のように神経衰弱になったりするような
薄弱さは感じられません。
少なくとも晩年の漱石のように「則天去私」の境地を理想として
いるわけではなさそうです。
しかしながら、むしろ一見そのようにみえる人ほど己の業の深さを
自覚して何かを感じているのかもしれません。
名作といわれるこの本は、それを見事に描ききっているのでしょう。

ところで、今も研究室に残っている同期にM先生のことを聞くと、
数年前より白髪が増えて大分まるくなったそうです。
学生に、「ひげがスーパーマリオみたいですね」と軽くつっこまれる
くらいには。
とはいっても、昨年開かれた教授昇進祝賀会でお会いした時は、
まだ十分ギラついているなー、と思いました。
Kセンターでのプロジェクト、成功するとよいですね。

追記
我の強さこそが罪やら業を感じさせるものの正体なんだから
あまりに自明なことを書いてしまったかな。